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革製品の修繕方法

革製品を長持ちさせるためには、日頃の扱い方やお手入れが最も重要です。
しかし、お手入れや扱い方に注意を払っていても、長年使えば糸のほつれや革の劣化を避けることができません。
そんなお手持ちの革製品をぜひ、ご自身で修繕してみてはいかがでしょうか?
革の変色は専用のクリームで改善することができますし、ほつれた糸も手縫いで修繕することもできます。
こちらでは、手縫いによる修繕方法をご紹介しますので、自宅に眠っている革製品に一度手を加えて甦らせてみてはいかがでしょうか。

革製品の修繕方法

《糸のほつれの修繕方法・手順》

はじめる前に革製品用の糸と針(2本)を準備しましょう。
糸は、主にロウ引きされている糸を使用します。
針は市販されている先端が丸くなっている手縫い針や丸針、太を使用します。

1.はじめに糸の長さを決めます。縫う長さの約3倍の長さが必要となりますので、余裕を持って3倍以上の長さに切るようにし、その両端に針を通します。
修繕方法・手順1
 
2.縫い始める1番目の穴に糸を通します。このとき、糸の左側と右側が同じ長さになるようにします。
修繕方法・手順2
 
3.左手の針を2番目の穴に裏から差し込みます。
修繕方法・手順3
 
4.差し込んだ針を右手でつかみます。右手で針を2本持った状態になります。
修繕方法・手順4
 
5.穴の向こう側に隙間を作り、次は最初に右手に持っていた針を同じく2番目の穴に差込みます。このとき、左手で弛んだ糸を引っ張り、最初に通した糸を手前にするようにし、その糸の向こうに右手の針を入れると失敗が少なくすみます。キレイな手縫いのステッチを作るためには、糸を入れる順番や位置を必ず同じように繰り返すことが重要となります。
修繕方法・手順5
 
6.うまく糸と針が交差できたことを確認して、左手で針を引き抜きましょう。
修繕方法・手順6
 
7.左右の糸を引っ張ると穴に対して、糸が8の字に通っていることが分かります。
修繕方法・手順7
 
8.そのまま糸を左右に引っ張り、均等に締めながら縫い目を整えたら1目の出来あがりです。③に戻り、3番目の穴から同じ手順を繰り返して縫い進めたら一般的な平縫いが完了です。
修繕方法・手順8

革鷹財布工房では、修繕用の革紐などを通販でご紹介しております。
革製品の修繕に使用できますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また、革製品ブランドも販売しておりますので、買い替えをご検討している方はお気軽にご利用ください。