制作工程Manufacture Process
-
革鷹財布工房では国内外の最高級の※ヌメ革を使用し、その中でも特に繊維が細かく伸びの少ないショルダーとバットと呼ばれる部分のみを使用しています。
そのため、耐久性があり型崩れしにくい革製品をつくることができます。※ヌメ革 ヌメ革とは植物に含まれるタンニンでなめした皮革です。
最初はコシが強く固く、慣れるまでは少し使いづらいと感じるかもしれませんが、時間とともに柔らかくなり、日光や脂により色やツヤが増し、いつの間にか手放せない存在になると思います。
細かいキズやトラ目、血管などの痕も残っていますが、それも含めヌメ革の魅力だと考えています。植物のタンニンでなめされているため化学薬品でなめした革と違い、焼却時などに有害物質を出さず自然に優しい革です。 -
その後、床面(革の裏面)をガラス板で磨き、革を裁断します。
床面をしっかり磨くことで革の伸びを抑える役割もあります。 -
裁断した革は張り合わせ、ネジ念で線を引き、菱目打で均一に穴を空けます。
ネジ念はアクセントラインを引くときなどにも使用し、力強いラインを引くためには一発勝負の工程です。 -
縫製は全て手縫いで行います。
二本の針を交互に通し、8の字に糸を通していくことで、万が一糸が切れてもほつれることがなく、修理の際も同じ針穴に糸を通すことで比較的簡単に修理もできるため、ずっと使い続けることができます。
また縫い目の美しさや革の厚みや穴のピッチにより一針一針、力加減ができ、最適な縫いができるのも手縫いの魅力です。 -
コバの処理をします。
コバとは革の切が縫い合わさった部分で、きれいなコバを出すためには技術と時間が必要となるため、ヌメ革の財布などは品質を見るときの一つの目安となります。
カンナやヤスリで高さを揃え、ヘリ落としの後に再びヤスリを掛けてコバに丸みを出します。 -
布や溝のついた専用の木を使いツヤのある美しいコバに仕上げます。
見た目はもちろん、丁寧に磨き上げることで硬く丈夫なコバを得ることができ、耐久性も向上します。一つの財布を作るためには二つ折で5~6時間、長財布で10~12時間ほどの時間を掛けて仕上げます。
-
バングルの制作工程をご紹介します。
革鷹財布工房が作るシルバーアクセサリー「Shine」では地金を直接加工して制作する彫金と呼ばれる技法で多くのアクセサリーは作られます。 -
タガネを使い唐草模様を彫ります。
もちろんタガネも自作したオリジナルの物を使用。 -
楕円形の木を使いバングルの形に曲げていきます。
-
今回はK18ローズを使用。
バーナーの熱で銀ロウを溶かし、銀と金をロウ付けします。 -
リューターで磨いていきます。400番~2000番まで順番にヤスリ掛けします。
-
バレル研磨機に入れます。
この工程は研磨するだけではなく、チップとの摩擦により銀を硬く変形しにくくするために行います。 -
フェルトに研磨剤を付けて磨き、仕上げます。
-
唐草模様とローズで自然を表現したバングルです。