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ヌメ革となめしの種類

レザークラフトに使用される革素材は数多く存在し、革素材により、その革製品に最適な素材もあります。
皮とは、動物の体を覆っている皮を製品として使用したものを皮と言い、動物の毛を除去しなめしてあるものを革と言います。またレザークラフトによく使用されるヌメ革とはタンニンでなめした革です。
こちらでは、ヌメ革となめしの種類についてご紹介していきたいと思います。

なめしとは

動物の皮は未加工のままだと、固くなり腐敗していきます。
これを防ぎ耐久性や可塑性を持たせるために施す加工がなめしです。なめしをすることにより、皮から革へと変化します。
なめしは主に、2種類に分類されます。ひとつは、植物タンニンを使用したタンニンなめし、もうひとつは、三価クロムを使用したクロムなめしです。タンニンなめしは別名渋なめし、クロムなめしは、別名金属なめしと言われます。

タンニンなめし

タンニンとは植物に由来し、タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く結合して、難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称であり、植物界に多く存在しています。
植物の樹皮、根、葉などから抽出したもので、水をよく吸い、水を含むと柔らかくなる性質を持っているのが特徴です。
特にイタリアのタンニンなめしは、伝統的な手法で生産され、上質なものが数多くあります。
タンニンなめしのヌメ革はカービングや革細工に最適で、ハンドメイドの革製品によく使用されます。

クロムなめし

クロムとは銀白色の金属で硬く、表面は酸化皮膜に覆われ、不動態を形成するので錆びにくく、鉄のメッキによく用いられます。クロムなめしは、塩基性硫酸クロムを使用したものです。
100年ほど前にドイツで軍事用目的に開発された技術で、クロム鉱石を利用してなめすので、タンニンなめしよりも手に入りやすく、安価に大量に生産できるというので、世界中に普及しました。
クロムでなめされた革は、火に強く変色が少なく発色がいいです。
弾力性にも富み硬い革も柔らかい革も加工がしやすいため、軽い仕上がりと柔軟性に優れているのが特徴です。
レザージャケットやブーツなどに最適な革です。
また製品によっては、両方のなめしを用いたコンビネーションなめしなどもあります。

双方ともそれぞれの特性と魅力があり、特に革の表情を活かせるタンニンなめしのヌメ革は人気があります。
革鷹財布工房では、国内外の最高級のヌメ革を使用しアイテムを制作し、財布、ウォレット、バッグ、キーケースの販売をしております。