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革の歴史

人類が革を利用してきた歴史は非常に長く、人々が生活していく上で欠かせないものになっています。
ここでは、革の歴史について遡ってみたいと思います。

革の歴史

《旧石器時代》

人類が革を使用するようになったのが、およそ200万年前の旧石器時代。
当時、狩猟をしながら生活をしていた人類は、寒さや衝撃から身を守るために、食料として食べていたお肉の皮を乾かして使用していたと言われています。実際に、旧石器時代の遺跡からも革を加工した道具が複数発見されています。
当時の人々は、動物の皮の腐敗の早さを改善しようと、皮を口に含んで噛んだり、煙で燻して防腐処理を行っていました。
その工程が現代の「革のなめし」の原点だと言われています。
中でも代表的なタンニンなめしは、当時の人々が皮を柔らかくするために植物から抽出される渋を利用した優れた手法で、現代でも引き継がれている製法です。

《古代エジプト》

メソポタミアや古代エジプトでは、革製の巻物を書き物の道具として用いていたと言われています。
中世までは、羊や山羊の皮を乾燥させた羊皮紙が重要な記録用紙として使用されてきました。
その丈夫さは現在保管されている巻物を見ても、しっかりと原型が残されていることから知ることができます。

《古代日本》

780年頃の日本では、鉄の代用品として革主体の鎧が用いられていました。
当時は、鉄が非常に貴重であったことや、鉄の修理に時間がかかってしまうことから革が代用品として利用されていました。

《中世の西洋》

中世の西洋では、武器や馬具に革製品が多く用いられていました。
この頃には、装飾の技術が高くなっていたため、刻印や金細工などの装飾が盛り込まれるようになります。
同時にアメリカ大陸でも、先住民族のインディアンによる武具や馬具製造、コロンブスによるスペインの革製品の輸出入で、革産業の技術が発展していきました。

《18世紀・19世紀》

18世紀~19世紀にかけての産業革命は、従来の植物の渋を使ったタンニンなめしに加え、薬品を使ったなめし方法など様々な製法が発明され、現代のバッグや財布、革小物へと用いられるようになったのです。

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